56歳になりました
と言っても、去年の9月からだけど。
そもそもこういう道に入るきっかけになったのは40歳の専業主婦だったとき、自営業の夫が突然引きこもって会社を閉鎖…収入ゼロに…という事態だったので、なんかもう、火事場の馬鹿力みたいな、追い詰められて目が血走った人みたいな状態でずっと、16年間くらい生きていたので、ようやく、人間らしい感覚が戻ってきたのは、去年の9月に、次女が一人暮らしを始めて、長女はその2年前から一人暮らしをしてるので、家の中に子どもがいなくなってから。
すべては子どものために、子どもを心配させずに大きくするために、やってきたことだったんだなーと、はっきり分かった。子どもがいなくなったら、もう全然、今までやっていたようなこと、仕事にしても、その他の行動にしても、続けられなくなっちゃって。
がんばれない。
興味がない。
やりたくない。
趣味だったWEBも、いつのまにか仕事になっちゃって、気がつけば本音を書ける場所がひとつもないという現状。(それでこのブログを再開したのですが)
本末転倒だよね。
思ったことをそのまま書きたくてWEB始めたのにね。
今じゃあ、めちゃ不自由。
お仕事がらみの人が読むから、滅多なこと書けないなんて。
まあ、いいんだけどとにかく、40歳の頃は世間から見れば中年だけど自分ではまだまだやれる、がんばれる、有名になってお金持ちになって成功してやる!この過酷な運命を見返してやる!とか思ってた。
50歳になったときもあまり違いは感じなかった。
でも52歳くらいのときに、「あれ?」と思った。
みんながしゃべってることが面白くない。興味がない。みんなといっしょにチャレンジとかしたくない。
お金儲けとか、ビジネスとか、実のところ興味がないってことに気がついてきちゃった。
そして56歳。
子どもも巣立った。
これからの人生は私のもの。
他の誰にも捧げない。邪魔されない。私だけのもの。
私はやりたいようにやる。
…と思うようになってる自分に気づく。
思えばずっと、幼稚園の頃から、生活を誰かに縛られていたような気がする。
行かなくちゃいけないところや、やらなくちゃいけないことが、毎日必ずあって、私を縛っていた。
けれども、今なら、それを減らせる。ぎりぎりまで減らせる。
そう思うと、これ以上私を縛るものなんて、たとえ仕事でも無理。
56歳にとって、自由が一番大切だとは、予想しなかった未来です。